風邪をひかないために!
寒い季節の対策
更新日:2021/12/3
気温が下がり、空気が乾燥すると、風邪やインフルエンザのリスクが高まります。日々の生活の中でのちょっとした心がけが大切になるでしょう。
日本消化器病学会専門医の今村甲彦先生に、冬に流行しやすい病気の基礎知識と、日常的に実践できる対策方法を教えてもらいました。
監修:医師 今村甲彦さん
風邪・インフルエンザの
メカニズムと対策
風邪やインフルエンザは
なぜ冬に流行しやすいの?
気温が低下し乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下します。また、乾燥により、病気の原因となるウイルスが空気中に浮遊する時間が長くなるため、ウイルスを吸い込みやすくなってしまうのです。
気温が低下し乾燥しやすい冬は、インフルエンザにとって住み心地のいい環境と考えられ、1月~3月が感染のピークになる傾向にあるといわれています。
風邪やインフルエンザは
どのように感染するの?
ウイルスの感染経路は、2つ考えられます。
飛沫感染
風邪やインフルエンザを発症している人の咳やくしゃみによって飛び散ったウイルスを、口や鼻から吸い込むことで感染。
接触感染
風邪やインフルエンザを発症している人の飛沫によってウイルスが付着したものに触れ、その手で口や鼻を触って感染。
発症しないために
日頃からできる予防法は?
以下のような対策を心がけることで、飛沫感染や接触感染のリスクを抑えることができます。
手洗い、うがい
外出時のマスク着用
室内の湿度のコントロール(適切な湿度の目安は50~60%)
しっかり寝て、バランスのいい食事を摂る
除菌グッズの活用
除菌タイプのウェットティッシュで
「接触感染」を回避
接触感染のきっかけに
なりやすい場所は?
ウイルスが付着している可能性が高い場所として、下記のように不特定多数の人の手が触れやすいところが挙げられます。
ドアノブ
電車やバスのつり革・手すり
フードコートなどのテーブル・いす
エレベーターや照明器具のスイッチ
接触感染のリスクの高い場所は
除菌タイプのウェットティッシュで拭き取り
ウイルスの中には拭き取ることで除去できるものもあります。先ほど挙げたウイルスが付着している可能性が高い場所を、除菌タイプのウェットティッシュで拭き取ることで、接触感染のリスクを抑えられるといえます。
いつでも拭き取れるように、外出時も除菌タイプのウェットティッシュを常備しておくといいでしょう。
ウイルスは目に見えないものなので、いつの間にか手に付着している可能性もあります。帰宅時は自分の手とドアノブを拭き取ってから家に入ると、より安心です。食事前も手や箸、フォークなどを拭き取りましょう。
発症後も除菌タイプのウェットティッシュで
家庭内感染の対策
家族が風邪やインフルエンザを発症してしまった場合、家庭内での感染に対してどのように対策するといいでしょうか。
感染者を隔離して接触を最低限に
感染している家族と感染していない家族の生活スペースを、できる範囲で分けましょう。最低でも寝る場所は分け、ウイルスを停滞させないため、定期的な換気も忘れずに。
完治するまでは、タオルや食器などを共用せず、1人ずつ専用のものを使うようにしましょう。
家で過ごす日も手洗い・うがい・マスク
ウイルスに感染している家族と接した後は、手洗い・うがいを行いましょう。また、家の中でもマスクをすることで、さらなる感染のリスクを抑えることができます。
共用部は除菌タイプのウェットティッシュで除菌
ドアノブやトイレの水洗レバー、リビングのテーブルなど、感染している家族が触れる機会のある場所を中心に、定期的に除菌タイプのウェットティッシュで拭き取ることで、二次感染の危険性を下げることにつながります。
今回の記事では医師の今村先生監修のもと、一般的な予防法をお届けしました。
最後に、「シルコットウェット」の中で除菌タイプの商品をご紹介します。商品選びの際の参考にしてみてくださいね。
監修
今村甲彦さん
医師
日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本肝臓学会専門医。久留米大学病院高度救命救急センターを経て、現在は地域の中核病院で内科診療および内視鏡検査に励む。“患者さんの声に常に耳を傾ける”ことをモットーに、消化器・肝臓領域から風邪、高血圧等の一般内科領域まで幅広く診療を行う。